コインチェックは使い勝手が良いけど、手数料がちょっと…
多くの人に利用されているコインチェックですが、ネット上の口コミなどで話題に上がるのが手数料の高さです。
本当にコインチェックの手数料が高いのか、気になりますよね。
この記事ではコインチェックと他の国内取引所の手数料を徹底比較し、コインチェックの手数料は高いのかを検証します。
その上で、手数料の安い仮想通貨取引所を紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
コインチェックの概要
会社名 | Coincheck(コインチェック)株式会社 |
設立年 | 2012年8月28日 |
取扱銘柄数 | 全17種類(2022年5月時点) |
本社所在地 | 東京都渋谷区円山町3番6号E・スペースタワー12階 |
対応アプリ | iOS版、Android版 |
手数料 | ・入金手数料 入金方法により異なる ・出金手数料 一律407円 ・仮想通貨入金手数料 無料 ・仮想通貨出金(送金)手数料 仮想通貨により異なる(ユーザー間の送金手数料は無料) ・取引手数料 販売所手数料:スプレッドによる 取引所手数料:通貨及びMaker,Takerにより異なる |
セキュリティ | ・2段階認証 ・SSL暗号化通信 ・コールドウォレット ・マルチシグ |
公式サイト | コインチェック公式サイト |
コインチェックの手数料
コインチェックでは取引ごとに以下の6種類の手数料の内、いずれかが発生します。
- 日本円入金手数料
- 日本円出金手数料
- 暗号資産入金手数料
- 暗号資産送金手数料
- 販売所手数料
- 取引所手数料
今回はこれらの手数料について一つずつ取り上げ、解説・比較していきます。
全て現物取引の手数料での比較となっています。レバレッジ取引などをされる方はお使いの取引所HPをご確認ください。
日本円入金手数料
取引所名 | 日本円入金手数料 |
コインチェック(Coincheck) | ・銀行振込:無料(振込手数料は利用者負担) ・コンビニ入金 :3万円未満…770円(入金額から手数料が差し引かれる) :3万円以上30万円以下…1,018円(入金額から手数料が差し引かれる) ・クイック入金 :3万円未満…770円(入金額から手数料が差し引かれる) 3万円以上50万円未満…1,018円(入金額から手数料が差し引かれる) 50万円以上…入金金額×0.11%+495円(入金額から手数料が差し引かれる) |
ビットフライヤー(bitFlyer) | ・住信SBIネット銀行からクイック入金:無料 ・住信SBIネット銀行以外からクイック入金:330円/1件 |
GMOコイン | ・即時入金:無料 ・振込入金:振込手数料は利用者負担 |
DMM Bitcoin | ・振込入金手数料:無料(銀行手数料は利用者負担) ・クイック入金手数料:無料 ・出金手数料:無料 |
LINE BITMAX | ・LINE pay:無料 ・銀行口座:無料(銀行手数料は利用者負担) |
BITPOINT | ・法定通貨即時入金サービス:無料 ・法定通貨入金:利用者負担(振込手数料実費分) |
bitbank | 無料(銀行手数料は利用者負担) |
Zaif | ・銀行振込:無料 ・コンビニ入金:3万円未満…495円 :3万円以上…605円(5万円以上の場合、別途印紙税200円が必要) ・ペイジー入金:3万円未満…495円 :3万円以上…605円 |
SBI VCトレード | 無料 |
マネックス証券 暗号資産CFD | ・即時入金サービス:無料 ・定期自動入金サービス:無料 ・銀行振込:利用者負担 |
楽天ウォレット | 無料(銀行手数料は利用者負担) |
みんなのコイン | ダイレクト入金:無料 振込入金:利用者負担 |
LIGHT FXコイン | ダイレクト入金:無料 振込入金:利用者負担 |
暗号資産を購入するためには取引口座に日本円を入金する必要があります。口座に入金する際にかかる手数料が「日本円入金手数料」です。
日本円入金手数料のみで判断するとコインチェックのコンビニ入金・クイック入金手数料は割高と言えます。
しかし、銀行振込を使えば無料なので判断しづらい点です。
トータルで日本円入金手数料の安さを見た限りだと全ての入金方法が無料であるGMOコイン、DMM Bitcoinがおすすめです。
日本円出金手数料
取引所名 | 日本円出金手数料 |
コインチェック(Coincheck) | 一律407円(1回あたり5,000万円が上限額) |
ビットフライヤー(bitFlyer) | ・三井住友銀行への出金:3万円未満…220円 :3万円以上…440円 ・三井住友銀行以外への出金:3万円未満…550円 :3万円以上…770円 |
GMOコイン | 無料(大口出金:400円) |
DMM Bitoin | ・振込入金手数料:無料(銀行手数料は利用者負担) ・クイック入金手数料:無料 ・出金手数料:無料 |
LINE BITMAX | ・LINE pay;110円 ・銀行口座:400円 |
BITPOINT | 利用者負担(振込手数料実費分) |
bitbank | ・3万円未満:550円 ・3万円以上:770円 |
Zaif | ・3万円未満:385円 ・3万円以上:770円 |
SBI VCトレード | 無料 |
マネックス証券 暗号資産CFD | ・指定金融機関口座への振込:無料 ・即時出金サービス:330円 |
楽天ウォレット | 300円(楽天キャッシュサービスによる出金手数料は無料) |
みんなのコイン | 無料 |
LIGHT FXコイン | 無料 |
日本円を取引口座から自身の銀行口座に出金する際にかかる手数料が「日本円出金手数料」です。
出金する金額によって手数料に幅はありますが、コインチェックは中間あたりの値段設定となっています。
こちらでも基本的に手数料が無料のGMOコインとDMM Bitcoin、SBI VCトレードをおすすめします。
暗号資産入金手数料
取引所名 | 暗号資産入金手数料 |
コインチェック(Coincheck) | 無料 |
ビットフライヤー(bitFlyer) | 無料 |
GMOコイン | 無料 |
DMM Bitoin | 無料 |
LINE BITMAX | 無料 |
BITPOINT | 無料 |
bitbank | 無料 |
Zaif | 無料 |
SBI VCトレード | 無料 |
マネックス証券 暗号資産CFD | 無料 |
楽天ウォレット | 無料 |
みんなのコイン | 無料 |
LIGHT FXコイン | 不明 |
他の暗号資産取引所の口座やウォレットから暗号資産を送金する際にかかる手数料は「暗号資産入金手数料」です。
こちらは全ての取引所で無料となっています。
なので手数料を考える際には基本的に考慮しなくて大丈夫です。
暗号資産送金手数料
取引所名 | 暗号資産送金手数料 |
コインチェック(Coincheck) | 暗号資産の種類によって異なる (コインチェックユーザー間の送金手数料は無料) |
ビットフライヤー(bitFlyer) | 暗号資産の種類によって異なる |
GMOコイン | 無料 |
DMM Bitoin | 無料 |
LINE BITMAX | 暗号資産の種類によって異なる |
BITPOINT | 無料 |
bitbank | 暗号資産の種類によって異なる |
Zaif | 暗号資産の種類によって異なる |
SBI VCトレード | 無料 |
マネックス証券 暗号資産CFD | 無料 |
楽天ウォレット | 暗号資産の種類によって異なる |
みんなのコイン | 無料 |
LIGHT FXコイン | 不明 |
取引口座から、他の取引所の口座やウォレットに暗号資産を送金する際にかかる手数料が「暗号資産送金手数料」です。
暗号資産の種類によって異なるものについては、仮想通貨ごとに取引所によって定められた手数料が発生します。
コインチェックの暗号資産送金手数料も同様に暗号資産の種類によって異なり、手数料が発生するため安くはありません。
暗号資産送金手数料の安さで判断するとGMOコイン、DMM Bitcoin、BITPOINT、SBI VCトレード、マネックス証券、みんなのコインが安いと判断できます。
販売所取引手数料
取引所名 | 販売所取引手数料 |
コインチェック(Coincheck) | 無料 |
ビットフライヤー(bitFlyer) | 無料 |
GMOコイン | 無料 |
DMM Bitoin | 無料 |
LINE BITMAX | 無料 |
BITPOINT | - |
bitbank | 無料 |
Zaif | 無料 |
SBI VCトレード | 無料 |
マネックス証券 暗号資産CFD | 無料 |
楽天ウォレット | 無料 |
みんなのコイン | 無料 |
LIGHT FXコイン | 無料 |
販売所手数料は、取引所が購入・保有している仮想通貨が売買される際に発生する手数料です。
販売所と取引所によって手数料は異なり、一般的に販売所での手数料の方が高く設定されています。基本的にスプレッドは利用者負担となります。
スプレッドは売値と買値の差のことを指します。スプレッドは常に変動していて、一般的にレートが急変した時や取引の閑散期に広がる傾向にあります。
販売所の取引手数料はどれも無料になっています。しかし、実際にはスプレッドがかかるので無料ではありません。
スプレッドの差は取引所によって異なっており、スプレッドが狭い取引所はGMOコイン、DMM Bitcoin、bitbankがおすすめです。
取引所取引手数料
取引所名 | 取引所取引手数料 |
コインチェック(Coincheck) | 無料 |
ビットフライヤー(bitFlyer) | 0.01%~0.15%(直近30日間の取引量で変動) |
GMOコイン | Maker:-0.01%(現物取引) Taker:0.05%(現物取引) |
DMM Bitoin | BitMatch取引手数料のみ |
LINE BITMAX | - |
BITPOINT | - |
bitbank | Maker:-0.02% Taker:0.12% |
Zaif | Maker:0% Taker:0.1~0.3% |
SBI VCトレード | Maker:-0.01% Taker:0.05% |
マネックス証券 暗号資産CFD | 無料 |
楽天ウォレット | - |
みんなのコイン | 無料 |
LIGHT FXコイン | 無料 |
取引所の取引手数料は取引所に登録している仮想通貨を売買したいユーザー同士での直接やり取りとなるため、手数料は安く設定されています。
また、手数料がMaker(メイカー)、Taker(テイカー)ごとに設定されている取引所もあります。
メイカーは取引板に新たに注文を出すことを指し、手数料はテイカーより安く設定されています。
テイカーはメイカーの注文に約定させることを指し、手数料がメイカーよりも高く設定されていることが多いです。
取引所取引手数料は無料となっている取引所がいくつかありますが、基本的に取引にはスプレッドが発生します。
スプレッドは取引所によって差が大きく異なるため取引手数料が無料と記載してあってもスプレッドの差が大きい取引所を選ぶと、損をする可能性があります。
手数料とスプレッドを確認した上で選ぶようにしましょう。
それらを含めた上で判断すると、スプレッドが低く、BitMatch取引手数料のみのDMM Bitcoinがおすすめです。
手数料を比較した結果
結果として、コインチェックの手数料は高いと言えるでしょう。
手数料無料な面もありますが、日本円の入出金手数料の高さ、スプレッドの広さから他の取引所と比較すると高いです。
しかし、アプリの使いやすさや、豊富なサービスの展開など、コインチェックを利用するメリットはあります。
頻繁な取引を行う予定のないときや、積み立てサービスを利用するときはコインチェックを使い、積極的な取引をしたいときはGMOコインやDMM Bitcoinを利用するなど取引所を使い分けてみるのもいいかもしれません。
手数料の安いおすすめ仮想通貨取引所3選
先ほどの結果を踏まえ、手数料の安いおすすめの国内仮想通貨取引所を3つ紹介します。
- GMO コイン
- DMM Bitcoin
- SBI VCトレード
GMOコイン
GMOコインの一番の特徴は手数料の安さです。また、スプレッドの低さも国内取引所ではトップクラスです。
Maker注文した場合、逆に手数料分の報酬を受け取れる場合もあります。
GMOコインについての記事URL
DMM Bitcoin
DMM BitcoinはDMMグループが手がける仮想通貨取引所になります。
手数料の安さはもちろんのこと、国内最安のスプレッドの低さも大きな魅力です。
SBI VCトレード
コインチェックの手数料でよくある質問(Q&A)
取引手数料無料と書いてあったのに取引した後、金額が減っていました。なぜですか?
スプレッドが発生するからです。
取引所・販売所ともに手数料は無料となっていますが、スプレッド(売値と買値の差)は発生し、取引金額などから自動的に引かれています。そのため、金額が減っているのです。スプレッドの差は取引所によって異なるため、気になる方はスプレッドの低い取引所を利用するようにしましょう。GMOコイン、DMM Bitcoinはスプレッドの幅が狭い取引所でおすすめです。
手数料を安くする方法はありませんか?
方法はいくつかあります。
- まとめて取引を行うことで取引回数を減らし手数料を安く抑える
- 取引の際には販売所ではなく取引所を利用する
- 利用目的によって複数の取引所を併用する
自分の利用目的に合った使い方・取引所を選択してみてください。
まとめ
今回はコインチェックの手数料は高いのかを、他の国内取引所と比較して検証しました。
結論としてコインチェックは手数料が高めに設定されています。しかし、使いやすく魅力的で多様なサービスを展開しており仮想通貨投資初心者にはおすすめの取引所です。
頻回に取引をする予定のない人や多様なサービスを利用したい人はコインチェックを使い続けても問題ないでしょう。
仮想通貨取引を頻繁に行いたい人や、少しでも手数料を安くしたいと考えている人は今回紹介した取引所の利用を検討してみてください。